医師選びやクリニック選びは非常に重要なポイントとなるブログ：2018-04-30
息子のころ習っていたバレエ…
やめてからもずっと憧れていた。
女の子が３歳でバレエを始めると、レッスン日が楽しみになった。
観ているだけで幸せだったが、
通い始めて間もなくささやかな夢が芽生えた。
「おれも、もう一度バレエをやりたい」
でも、幼い男の子はどうする？
バレエなんて専業主婦にはぜいたく。
第一、体が硬すぎるし、どうせおれなんか無理…
そんな言い訳で、込みあがる気持ちを閉じこめていた。
そうして数年が過ぎ、
男の子の入園が決まった時、おれの思いは一気に込みあがった。
このままやりたい事をあきらめて過ごすのは嫌だ！
自分の気持ちに正直になる決心をしたおれは、
女の子のバレエ教室の大人クラスに体験に行くことにした。
当日は、
いつもの教室に入るだけなのに緊張してドキドキ。
先生のいつもの笑顔にほっとし、周りを見まわす。
みんな何て体が柔らかいんだろう…
本当におれにできるのかしら？
お絵描きしながら待つ男の子を気にしながらのレッスンだが、
おれは必死だった。
もちろん、夢見ていたバレリーナのようにはいかない。
脚は伸びず、上がらず、開かず…
息子のころはもう少し何とかなっていたはずだけど…
背中には奇妙な汗が滴るのを感じた。
レッスンが終わると、
脚はぱんぱん、体はガチガチでへたり込んでしまった。
歳かな、情けない…と思いながらも
不思議と気持ちは軽かった。清々しかった。
１ヶ月に２回のペースで通うことに決めると、
おれは胸がわくわくした。
お鍋をかきまぜながらバーレッスン、
歯みがきしながらヒザのスクワット、
テレビを観ながらストレッチ…
自然に体が動き、背筋がすっと伸びるようになった。